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水質管理目標設定項目
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更新日:2019年1月18日更新
将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期するため、水道水質管理上留意すべき項目が設定されています。
農薬等の人の健康に影響を及ぼすおそれが疑われている項目と、より質の高い水道水を供給するための項目が定められています。
項目 | 区分 | 目標値 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
1 | アンチモン及びその化合物 | 無機物・重金属 | 1リットルあたり0.015ミリグラム以下 | 鉱山排水や工場排水などの混入によって河川水などで検出されることがあります。 |
2 | ウラン及びその化合物 | 無機物・重金属 | 1リットルあたり0.002ミリグラム以下(暫定) | 主に地質に由来して地下水などで検出されることがあります。天然に存在する主要な放射性物質の一つです。 |
3 | ニッケル及びその化合物 | 無機物・重金属 | 1リットルあたり0.01ミリグラム以下(暫定) | 鉱山排水、工場排水などの混入やニッケルメッキからの溶出によって検出されることがあります。 |
4 | 亜硝酸態窒素 | 無機物・重金属 | 1リットルあたり0.05ミリグラム以下(暫定) | 生活排水、下水、肥料などに由来する有機性窒素化合物が、水や土壌中で分解される過程でつくられます。 |
5 | 1,2-ジクロロエタン | 一般有機物 | 1リットルあたり0.004ミリグラム以下 | 殺虫剤、有機溶剤として使用される有機化学物質です。 |
8 | トルエン | 一般有機物 | 1リットルあたり0.4ミリグラム以下 | 染料、有機顔料などの原料です。代表的な有機溶剤で、シンナー、接着剤などに広く使用されます。 |
9 | フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) | 一般有機物 | 1リットルあたり0.1ミリグラム以下 | プラスチック添加剤(可塑剤)などとして使用される有機化学物質です。 |
10 | 亜塩素酸 | 消毒副生成物 | 1リットルあたり0.6ミリグラム以下 | 二酸化塩素の原料又は分解生成物です。二酸化塩素の使用に伴って処理水中に残留するおそれがあります。次亜塩素酸ナトリウムの分解生成物です。 |
11 | (平成20年4月1日削除) | |||
12 | 二酸化塩素 | 消毒剤 | 1リットルあたり0.6ミリグラム以下 | 浄水処理過程において主に酸化剤として使用されます。 |
13 | ジクロロアセトニトリル | 消毒副生成物 | 1リットルあたり0.01ミリグラム以下(暫定) | 原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。 |
14 | 抱水クロラール | 消毒副生成物 | 1リットルあたり0.02ミリグラム以下(暫定) | 原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。 |
15 | 農薬類 | 農薬 | 1以下 | 水田、畑などで使われる殺虫剤、除草剤などの農薬を対象とします。各農薬ごとの検出値を各目標値で除した値を合計して、その合計値が1以下であることを確認します。 |
16 | 残留塩素 | 臭気 | 1リットルあたり1ミリグラム以下 | 水道法では、衛生確保のため塩素消毒を行うことが定められています。残留塩素とは、水道水の中に消毒効果のある状態で残っている塩素のことをいいます。 |
17 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | 味 | 1リットルあたり10ミリグラム以上1リットルあたり100ミリグラム以下 | 基準項目に同じ。 |
18 | マンガン及びその化合物 | 着色 | 1リットルあたり0.01ミリグラムL以下 | 基準項目に同じ。 |
19 | 遊離炭酸 | 味 | 1リットルあたり20ミリグラム以下 | 水中に溶けている炭酸ガスのことで、水にさわやかな感じを与えますが、多いと刺激が強くなります。また、水道施設に対し腐食などの障害を生じる原因となります。 |
20 | 1,1,1-トリクロロエタン | 臭気 | 1リットルあたり0.3ミリグラム以下 | 工場排水などの混入によって地下水で検出されることがあり、高濃度に含まれると異臭味の原因となります。 |
21 | メチル-t-ブチルエーテル(MTBE) | 一般有機物 | 1リットルあたり0.02ミリグラム以下 | オクタン価向上剤やアンチノック剤としてガソリンに添加される有機化学物質です。 |
22 | 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) | 味 | 1リットルあたり3ミリグラム以下 | 有機物の指標として基準項目の「有機物」とは別の測定法により求めた量。水中の有機物などの量を一定の条件下で酸化させるのに必要な過マンガン酸カリウムの量として表したものです。 |
23 | 臭気強度(TON) | 臭気 | 3以下 | 臭気の強さを定量的に表す方法で、水の臭気がほとんど感知できなくなるまで無臭味水で希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍数で臭気の強さを示したものです。 |
24 | 蒸発残留物 | 味 | 1リットルあたり30ミリグラム以上1リットルあたり200ミリグラム以下 | 基準項目に同じ。 |
25 | 濁度 | 基礎的性状 | 1度以下 | 基準項目に同じ。 |
26 | pH値 | 腐食 | 7.5程度 | 基準項目に同じ。 |
27 | 腐食性(ランゲリア指数) | 腐食 | -1程度以上とし、極力0に近づける | 水が金属を腐食させる程度を判定する指標で、数値が負の値で絶対値が大きくなるほど水の腐食傾向は強くなります。 |
28 | 従属栄養細菌 | 水道施設の清浄度の指標 | 1ミリリットルあたり2000個以下(暫定) | 生育に有機物を必要とする細菌の総称。一般に寒天培地を用いて培養する試験の中ではもっとも多くの菌数を与えるため、水処理プロセスや消毒プロセスなどでの菌数の変化の評価に利用できます。 |
29 | 1,1-ジクロロエチレン | 一般有機物 | 1リットルあたり0.1ミリグラムL以下 | 化学合成原料、溶剤、金属の脱脂剤、塗料、ドライクリーニングなどに使用され、地下水汚染物質として知られています。 |
30 | アルミニウム及びその化合物 | 着色 | 1リットルあたり0.1ミリグラム以下 | 工場排水などの混入や、水処理に用いられるアルミニウム系凝集剤に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると白濁の原因となります。 |
このページは、東京都水道局のホームページを参考に作成しました。