設置率66%(条例に適合しているのは39%)
河内長野市では、市内全戸に住宅用火災警報器(以下、住警器)の設置が義務付けられ令和3年6月で10年を迎えるにあたり、より正確な実態を把握するため、今回、例年よりも調査規模を広げ、無作為抽出した300世帯を対象にアンケート調査を実施しました。
未設置の世帯が3割強
≪注釈:「設置」とは、条例で義務付けされている場所すべてに住警器を設置(条例適合)している世帯と、すべてではないが一部の場所に設置(一部設置)している世帯の両方を足したものです。また、「未設置」とは、住警器が全く設置されていない世帯を指します≫
今回のアンケート調査の結果、未設置のご家庭が34%もあることが分かりました。これは、全国における未設置の割合の、ほぼ倍となります。
また、一戸建住宅に限っては、40%ものご家庭で住警器が設置されていませんでした。
安心なまちを創るうえで、住宅防火の面において課題が浮き彫りになりました。
※なお、詳しい調査結果については、こちら↓をご覧ください。
住宅火災による死者の状況
令和元年は、国内の住宅火災で899人が亡くなっています(放火自殺者を除く)。そして、その7割が65歳以上の高齢者で、多くが就寝時間帯に逃げ遅れて犠牲になっています。
ここ河内長野市でも、令和3年1月から令和3年6月までに、住宅火災で3名の尊い命が失われています。
住宅火災は、生活のすべてを奪います。被害が周囲へ及ぶこともあります。ときに大火につながることもあります。
住宅火災に効果絶大な住警器
住警器の強力な効果は、いろいろなところで認められています。1970年代後半に日本より先に義務化したアメリカでは、設置率が90%を超えたころ死者数がおよそ半減していました。
日本でも、平成29年~令和元年の国の調査では、住警器を設置している場合は死者数と焼損床面積は半減、損害額は約4割減となっています。
設置は簡単
未設置のご家庭は、まずは一日でも早く設置をしてください。住警器はホームセンター、家電量販店、インターネットなどで購入できます。1個2~3千円です。
次は取り付ける場所です。就寝時の火災による逃げ遅れを防ぐため、寝室に取り付けます。煙は上へ上へとあがるので、寝室が2階にあるご家庭は2階の階段室にも設置します。
ドライバー1本で取り付けられますが、天井への取り付けが難しい場合は、壁の高いところに吊る方法もあります。
★寿命があるので点検を
住警器は、およそ10年で寿命がくるとされています。今回のアンケート調査の結果でも、設置後10年以上経過した機器の中から、点検により異常が見つかっています。
また、せっかく設置しているのに、その半数以上のご家庭で点検を行っていないことも分かりました。
一斉に設置が進んだ時期からの経過年数を考えると、ここ数年のうちに、寿命を迎える機器が一気に増えることが予想されます。点検は実に簡単です。スイッチひとつでできるので、定期的に必ず行ってください。
詳しくは、この動画↓をご覧ください。
<外部リンク>
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