誤放出により死傷者を出す事故が発生しています
令和3年4月15日に東京都新宿区において、二酸化炭素を消火剤とする不活性ガス消火設備から何らかの理由で二酸化炭素が放出され、死者4名、負傷者2名を出す事故が発生しました。事故の原因については、関係機関による調査が行われていますが、現時点(令和3年4月15日現在)では明らかとなっていません。
二酸化炭素消火設備を設置している事業所におかれては、類似の事故発生を防止するため、不活性ガス消火設備が設けられている付近で他の設備機器の設置工事、改修工事またはメンテナンスが行われる場合には誤放出を発生させないよう、あらためて下記の安全対策に注意していただきますようお願いいたします。
1.作業者と建物関係者は作業前に当日の作業内容と二酸化炭素消火設備の取扱い方法などの周知徹底を図ってください。
2.第3類の消防設備士または二酸化炭素消火設備を熟知した第1種の消防設備点検資格者が立ち会ってください。
3.消火設備が自動起動しないように制御盤などで確実に手動起動に切り替えてください。(注:操作箱で手動起動に切り替えられるタイプもあります。)
4.作業前に必ず貯蔵容器置場にある閉止弁を閉めてください。
※閉止弁を閉めることにより、誤って消火設備が起動しても防護区画内に消火剤が放出することを防ぐことができます。
5.保守作業が終了したら保守作業前の状態に復旧してください。
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