自宅待機SOS 職員採用 マイナンバーカード マイナポイント
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これからの季節、空気が乾燥し、火災が起こりやすくなります。火災を防ぐためには、地域全体での取り組みが大切です。消防団は、地域の消防・防災のリーダーとして、火災などの際に消防署と協力して消防活動を行う機関です。そこで、地域の安全・安心を守る消防団の組織や活動、団員たちの熱い思いを紹介します。
消防団のルーツは、江戸時代の火消(ひけし)です。火事が起こると、鳶とび職の人たちが火消に早変わりして地域を守りました。本市でも明治後期には、旧長野村や旧三日市村に自主的な消防組織があり、昭和23年の消防組織法施行と同時に、各町村に消防団が結成されました。
現在、本市の消防団には10分団224名の団員が在籍し、消防ポンプ車12台をはじめとした機械装備は府内でも有数の規模です。火災や風水害などの災害時に出動し、災害現場で消防署と協力して消火活動などにあたっています。
消防団員は、非常勤特別職の地方公務員ですが、普段はそれぞれの仕事を持ちながら、いざという時に火災や災害の現場に駆けつけ、活動に従事します。現在、団員の平均年齢は48歳。50代以上が4割以上を占め、高齢化が進んでいます。
かつて、団員の多くは自営業や農林業でしたが、近年、6割近くが企業などに勤める被雇用者となり、勤務中の緊急出動が困難になりつつあります。
消防署に火災などの緊急通報があると、すぐにその地域の消防団員の携帯電話に通知メールが送られます。通知を受けた消防団員は、自宅や職場から現地へ駆けつけ、消防隊員と協力しながら、日ごろの訓練を生かした消火・救助活動を行います。また、火災以外にも台風や大雨などで出動し、警戒巡視や避難誘導にあたります。
消防団は、チームワークが大切です。もちろん個人の技術や体力も重要ですが、チーム全員が声をかけ合いながら連携することで効果的な消防活動に結び付きます。そこで、災害現場でスムーズに活動できるよう、平常時には消火訓練や水防訓練、応急手当の普及指導など様々な訓練を行っています。また、消防技術の向上のため、全国の消防団が競う消防操法大会にも出場しており、来年は、第7分団がポンプ操法で出場する予定です。
防火服は、現場外套(げんばがいとう)とも呼ばれ、火災現場などで着用します。3層構造で、炎に近づける耐熱性と、すぐに燃えない難燃性を持っています。また、蛍光色のラインが光に反射するので、夜間の活動にも適しています。
河内長野市消防団第4分団 土井健司さん
入団5年目。正直、入団前は消防団の活動をほとんど知らなかったのですが、自分の住む地域の支えにと決意しました。
消防団には若者からシニアまで幅広い年代が活躍しています。まだ経験が浅く、先輩団員に支えられていますが、訓練を重ね、家族やだんじり仲間が暮らす高向を守りたいと思います。
実は、結婚して1年目。先日、台風で出動する際に、自宅で待つ妻は不安な思いを口にしていましたが、自分たちが住む地域のためと理解してくれたようです。たいてい休日に訓練があるので、家族の理解と応援のおかげで、自分の役割を果たせています。