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“ちいちゃん” が絵本を中心に、いろいろな読み物を紹介するコーナーです。
みなさん、毎回楽しみにお待ちください!
それでは、“ちいちゃん”の登場です。
梅雨入り間近の今日この頃、空模様が気になります。けれど、絵本の世界では空から降ってくるのは雨や雪ばかりではないようで・・・。
カミカミゴックンはおかしな天気の町でした。一日3回、空から食べ物が降ってくるのです。何が食べられるかはお天気次第。雨のようなスープやジュース、雪のようなマッシュド・ポテトやグリンピース、ハンバーグの嵐もふきました。ある日、異常気象が発生し・・・。
子ども達がベッドに入る時に語ったおじいちゃんのほら吹き話です。トーストにオレンジジュース、フランクフルト・ソーセージとベイクド・ビーンズが空から降ってくるおいしい生活は冒頭から子ども達の心をぎゅっととらえます。規格外の天候の悪化は笑いを誘うとともに地球の環境汚染を暗示するようでもあり、味わい深い作品です。
(小学校3、4年生くらい~)
つるこちゃんがお花を摘んでいると空からワニが降ってきました。「どずずん!」お次はゾウが「どかし~ん!」と降ってきて・・・。
灰色の雲に「いまにもふってきそうなそらです」の一文、当然雨が降ってくると思いきや、奇想天外なものが次々と降ってきます。その度に「つるこちゃんびっくり。おはなはばらばら。」とリズミカルな文が繰り返され、次は何かなと想像を誘います。そして、一番最後に降ってくるのは・・・予測不能なものが予想外の降り方でやってきます。驚きと満足感いっぱいの絵本です。
(5、6歳くらい~)
風薫る5月、ガーデニングや家庭菜園にいそしむ方も多いのではないでしょうか。
今月は「野菜を植える」をテーマにお届けします。野菜嫌いの方にも楽しい絵本ですよ。
にんじんの種をひとつぶ、男の子が土に蒔きました。お母さんも、お父さんも、お兄さんも、家族はみんな「芽は出ない」と言うけれど、男の子は毎日草を取り、水をやりました。でも、何にも出てこない。それでも、男の子は世話を続けました。すると・・・。
にんじん色した愛らしい絵の小型絵本です。『ぼくのにんじん』(わたなべしげお訳 ペンギン社)が改訳出版されました。にんじんの種を蒔き育てるという単純なストーリーながら、周囲の声に惑わされることなく信じたことをやり遂げる男の子に力強さを感じます。余計なものを描かないシンプルな絵は幼い子らにもわかりやすく、また、努力が報われる結末に大きな満足感が得られることでしょう。
1945年アメリカで出版されて以来、世界中で愛される絵本です。
(4、5歳くらい~)
マクドナルドさんはアパートの管理人。あるとき大家さんに内緒で野菜を植え始めました。トマト、トウモロコシ、メロン、マメ・・・。そして、アパートの住人が引っ越すと部屋も畑にしてしまいました。ニンジンとキャベツを植え、クローゼットでキノコを育てました。さらには牛やニワトリも飼い始め、とうとう・・・。
4階建てのアパートが農場になるというナンセンス絵本です。モノクロの線描の中で野菜だけが彩色されています。鮮やかなトマトの赤やニンジンのオレンジから楽しい雰囲気が伝わってくるようです。空き部屋が次々と畑に変わっていく様子がなんとも愉快。きっと、次はどうなるんだろうと興味津々でページをめくることでしょう。
(小学校2、3年生くらい~)