平成30年度くろまろ塾学位授与式:特別講演会

     開催日時 2018年11月16日(金) 13時30分~16時00分
     開催場所 キックス4階イベントホール

     第1部 学位授与式 (13:30~14:05)

     第2部 特別講演会 (14:10~16:00) 
             第1部
 講師:島田智明 (河内長野市長)
             第2部 講師:萩田紀博 (ATR 知能ロボティクス研究所所長)
             


 学位を授与された皆様(敬称略)

・市民学士(200単位取得)  中西 幹彦・松本 信子
・市民修士(400単位取得)  城 涌佑・吉田 忠生・橋本 安敏・篠木 二郎
・市民博士(600単位取得)  田畑 一郎・蜂谷 陽一・吉田 忠生・杉村 昭

 式 次 第

①学位授与 : 市民学士→ 市民修士→市民博士
②島田学長(河内長野市長)ご挨拶
③来賓ご挨拶 : 土井市議会議長  西野府議会議員
④塾生代表答礼: 篠木二郎
⑤特別講演会
   〇第1部:河内長野市長 島田 智明 「地元のヒーロー:楠公さんを生かしたまちづくり」
   〇第2部:ATR知能ロボティクス研究所所長 萩田 紀博  「百寿社会に役立つ、これからのロボット技術とは?」


島田智明 市長ご挨拶 島田学長(市長)ご挨拶



本日はくろまろ塾学位授与式にお集り頂き有難うございます。

学位授与されました塾生の皆様おめでとうございます。

くろまろ塾も今年で7年になります。

塾生の皆様は塾で学んだことを生かし、

まちづくり等で一層のご活躍をして頂きますことを願っています。
土井市議会議長ご挨拶 西野府議会議員ご挨拶
市民学士授与 中西 幹彦 市民学士授与 松本 信子
塾生代表(篠木二郎) 答礼 第2部特別講演会を待つ人達
 
<特別講演会>第1部 河内長野市長 島田 智明
地元のヒーロー:楠公さんを生かしたまちづくり
河内長野市長
島田智明
講師自己紹介
大学/大学院での専攻
・情報学/経営学

職歴(博士号取得前
・A.T.カーニー
・FCI(Framatome Connectors International)シンガポール
・富士通コンピューターズシンガポール

職歴(博士号取得後)
・国際大学国際経営学研究科アシスタントプロフェッサー
・神戸大学経営学研究科准教授
・奈良県王寺町地方創生本部顧問(非常勤)
・河内長野市長
河内長野のまちづくり:過去
・ベッドタウン開発 ・子育て世代が中心
・自然豊かな河内長野は大阪圏のベッドタウンとして発展。 特に昭和40年代から60年代にかけて、阪神地域では大気汚染や水質汚染が深刻な問題となっており、おいしい空気と水さらに、 庭付き新築1戸建てを求め、河内長野に子育て世代がこぞって移ってきた。
・1990年における河内長野市の高齢者比率9.7%、少子比率19.6%(国勢調査)。
河内長野のまちづくり:現在
・スマートエイジング事業 ・高齢者が中心
・河内長野で生まれ育った若者が、結婚や就職で他市へ移住していった
・年老いた両親だけが残った。でも、元気で多才な高齢者が河内長野のあちらこちらで大活躍! 少子高齢化時代の最先端を行く市。課題は、国、大阪府、河内長野市どこも財政難。
大河ドラマをめざして

・2018年4月17日、楠公さん大河ドラマ誘致協議会を設立。

・現在、33市町村が加入
[大阪府25市町村、奈良県4市町、京都府2市、兵庫県2市]
・関西の政令指定都市4市すべてが加入

・2018年5月20日、観心寺の永島全教住職を会長として、楠公ツーリズム推進協議会が設立。
・活動事例
[フレーム切手の発売、楠木検定への協力、楠公ダンボール武者行列]
・大阪を中心に、関西一円での経済効果を期待。
・日本人は、判官贔屓。高視聴率への期待。
・教育にも適した題材。例えば、寄手塚と身方塚、楠木正行公の渡辺橋の美談。
・知名度の高いサムライヒーロー。皇居外苑にある楠木正成公像は、外国人に大人気。
・日本遺産「中世に栄えたまち」が認定されれば相乗効果を期待。
・大阪南部高速道路(大南高 だいなんこう)実現に向けての機運向上。
・個人的には、楠公駅伝の復活を実現したい。
・河内長野市が好循環に向かう起爆剤に!!!

・楠公さん大河ドラマ誘致協議会の規模・活動広大中
・電子署名を含め、署名活動を展開中

くろまろ塾:楠公さん知識講座(仮称)


・来年度の向けて計画中
・市民の皆様とともに、楠公さん大河ドラマ誘致活動を盛り上げていきたい!!
 
特別講演会>第2部 講師:萩田 紀博(ATR知能ロボティクス研究所長)
「百寿社会に役立つ、これからのロボット技術とは?」
講師 自己紹介

・1954年秋田県生まれ。ロボティクス研究者。

・日本電信電話公社(現日本電信電話株式会社)入社

・NTTコミュニケーション科学研究所研究企画部長

・NTTコミュニケーション科学基礎研究所メディア情報研究部長

・国際電気通信基礎技術研究所(ATR)メディア情報科学研究所長

・ATR知能ロボティクス研究所長

・ATRフェロー
お話しする内容

1.ロボットって何?

2.これからの社会はどう変わっていくのか?

3.ロボットやAI で仕事はどう変わるのか?

4.長寿の秘訣とは?

5.スマート・ネットワークロボットの歴史

6.倫理的・法的・社会的・経済的(ELSE*)課題

7.まとめ
ロボットってなに?
ロボットの主な3機能
1.センシング
  みる、きく、さわる
2.アクチュエーション
  うごく、ジェスチャーする、話す、物や人をはこぶ
3.コントロール
  スマホやセンサとネットでつなぐ


ロボット向きのサービス
・本来、人でもできるが、人手不足、長時間労働、単純作業、多地点出張等人の代わりにロボットに代行した方が望ましいサービス

・衛生面、人命(原発被爆、伝染病)、近所関係などで、人ではできないサービス
 

これからの社会はどう変わっていくのか?

センシング・アクチュエーション・コントロール

これら3機能をもつ都市はロボットシティになります。

ICT 活用方策の基本的視点
(平成25年5月総務省ICT超高齢社会構想会議報告書より抜粋)

・高齢者を、必ずしも「支えられる」存在としてのみとらえられるのではなく、社会経済活動を現役世代とともに「支えていく」存在としてもとらえる
・ICTシステムやサービスの開発・普及については、供給者目線ではなく、利用者目線に立って検討を進める
・その際には、生産性や効率性のみを追求するのではなく、運用コストも含めた持続可能性を念頭に置く
・多様化する社会のニューズに対応し、新産業の創出につなげるため、ICT産業内の連携に加え、ICT産業と他産業との異業種連携(オープンイノベーション)を進める
・国内だけでなく急速に高齢化が進むアジア諸国を中心とするグローバル展開を目指す
・Beyond Words

ロボットやAIで仕事はどう変わるのか?


もうGoogleやWikipediaでキーワード検索する生活だけじゃないんだ
・Self-Driving Car 自律走行車
・The End of Disability
・障がい者という言葉が無くなる
・AIは 見る、聞く、話す、考える、動く、学習する、そして予測するをサイエンスする学問です
「見えないロボット」も大事なんだ
・長寿の秘訣とは

「長寿の秘訣」:センチネリアン(百寿)社会の生き方関連事例)

「孤loneliness」に対応した
ロボット設計は意外に難しい

「独independence」に対応した
ロボットシステム設計は少しずつ進んでいる
スマートネットワークロボットの歴史の話もありました

・ロボット開発には倫理的・法的・社会的・経済的(ELSE*)課題を十分に考慮する必要があります。
7.まとめ

1.百寿社会は多世代間のコミュニケーションを促進するロボットやAIによる技術革新が不可欠

2.ロボットやAIによる仕事が急速に生まれてくるだろう

3.複数のロボットが連携するスマート・ネットワークロボットのサービス時代にはいる

4.倫理的・法的・社会的・経済的(ELSE*)課題を考慮した社会実装がますます重要になってくる
  
(*ELSE:Ethical,Legal,Social and Economicの略)