くろまろ君の画像 大学連携講座 -大阪千代田短期大学編-
「地域の生活課題と福祉」
地域課題解決プログラム案の発表 

 河内長野市民大学 くろまろ塾本部講座 レポート

2017年1月15日(日)13時30分~16時30分
                 (講師:大阪千代田短期大学 総合コミュニケーション学科 介護福祉コース教授 青木 淳英 氏)

 9月から始まった住民のためのより良い河内長野市を考える大阪千代田短期大学との連携シリーズ講座(全6回)の集大成として発表会を開催しました。 前5回は、大学の授業の中で若さあふれる学生さんと市民が世代を超えて参加し、グループワークを通じて地域課題を検討してきました。今回は6つに分かれたチームが、それぞれの対象地域をどのようにフィールドワークを行い分析し、地域課題の解決案を検討したのか、そのプロセスを含めて地域課題解決プログラムの発表がありました。
今回は受講生以外の50名近い市民も参加して活発な質疑応答があり、皆で一緒に考える良い機会となりました。子供から高齢者まで繋がりを感じられる安全で楽しい街になったら良いなぁ~。

くろまろ塾 島田学長挨拶 (加藤副学長代読)  学校法人千代田学園 高橋理事長挨拶
島田学長の挨拶を代読する加藤副学長
平素は地域の課題解決に熱心に取り組んで頂いていること、御礼申し上げます。この連携講座では、毎回30名以上の方がご参加され、熱心に取り組んでこられた報告を受けて、皆様の本市に対する熱い思いを心強く感じております。本講座をご指導いただきました青木淳英先生には厚く御礼申し上げますとともに、大阪千代田短期大学様には今後とも河内長野市の生涯学習の振興にご助力よろしくお願い申し上げます。 
 
挨拶する高橋理事長

人生の大先輩の経験を学べた学生に代わって、御礼申し上げます。今回の連携講座はこの発表会が最終回となりますが、この機会が新たな活動のスタートとして継続していただけることを願っております。また本校は、50歳以上の方を対象に、福祉幼児教育、介護などを学んでいただける50+(フィフティプラスコース)を新設しました。本学で学んでいただくことで、地域の力になればと思っています。最後に本講座の関係各位に御礼申し上げます。


発表者のみなさん
青木先生、加藤副学長と33名の発表者の皆さん

発表内容  (当日発表順) 

〇1班  対象地域:小山田地区
      メンバー:(く)児玉 能子・中田 義弘・堀 泰明・吉田 忠生、(千)上野 智咲・篠原 加菜美

〇テーマ: 小規模自治会 防災での連携
〇着目ポイント:  自治会の規模の差が大きい
〇課題解決案の概要: 当地域は両側が高い崖の谷筋に立地して災害に弱い地域の一つとの観点を踏まえて、共通の課題としての防災に着目し、合同自主防災組織の統合を提案したい。

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〇5班  対象地域:長野地区( 菊水・長野・本町)
      メンバー:(く)今井 利子・北之橋 貴美枝・中西 幹彦、(千)遠藤 雅子・鈴木 優奈・三上 浩平

〇テーマ: 河内長野駅周辺の活性化
〇着目ポイント: 各町の強みと弱み      
〇課題解決案の概要:・菊水:活気を取り戻すための山桜の植樹や秋冬のライトアップやイルミネーション等
             ・長野:坂が多い場所に手すりやスロープを付けてバリアフリー化する等
             ・本町:認知症カフェ、子供食堂、和服のリメイク教室やライブやイベント等による商店街の活性化。   

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〇3班  対象地域: 千代田地区
      メンバー:(く)佐々木 紀子・永田 英夫・三浦 正彦、(千)甲谷 尊音・千羽 詩織・向井 志保(グループ名:3Y3S)

〇テーマ: 地域、世代間のつながりづくり
〇着目ポイント: 地域活動の現状から見えてきた「つながり」の希薄さ
〇課題解決案の概要: 「地域アンケート」などの仕掛けを活用し、自治会他の連携体制をつくり、4つの地区に「お困りごと相談窓口」を設置するなどして、地域住民のふれあいや交流を兼ねた活動を回すことで、改善活動の日常化を図ることを「地域まちづくり協議会」に提案したい。  

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〇4班  対象地域: 高向地区
      メンバー:(く)江見 弘美・阪本 實男・野中 典子、(千)小林 恵美・平 桃果・中村 知春・森本 晴貴

〇テーマ: いきがい・つながり・たのしみ
〇着目ポイント: 高齢者と子供が触れ合える機会の創出と高齢者を支えるネットワークづくり
〇課題解決案の概要: 日常編・・・高齢者SOSの家、町中あいさつ運動、ピンポン作戦、まちかどカフェ、等
                イベント編・・・サロンのリメイク、来た道行く道体験  

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〇2班  対象地域: 三日市地区(三日市町・小塩町)
      メンバー:(く)川村 肇・長﨑 島子・村上 靖毅・山元 清隆、(千)新原 祐希・畑中 栞

〇テーマ: 年を超えた楽しい街の集い
〇着目ポイント:  三日市町は高齢者問題、小塩町は児童問題
〇課題解決案の概要: 高齢者と子供が一緒に交流できる場を、現在町にある施設(小塩町自治会館)を利用して作る。活動内容としては、工作・唱歌・楽器・認知症サポーター講座やゲートボールなど。

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〇6班  対象地域: 小山田地区(荘園町)
      メンバー:(く)上杉 真弓・佐伯 卓男・中島 將光、(千)下岡 未来・村瀬 由利江・山本 直人

〇テーマ: 健康寿命を延ばそうプロジェクト
〇着目ポイント: 地域資源の見直し
〇課題解決案の概要: 今すぐに出来ることとして、元気なシニアが子供や孫世代と一緒に自然を楽しむことが出来る「荘園町宝さがしウォークラリー」を提案したい。お宝さがしを通じておじいちゃんやおばあちゃんが知っていることを伝えて行けたら良いなぁ~。

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大阪千代田短期大学 青木先生総評
青木先生

素晴らしい発表有難うございます。講座の狙いは行政への要望ではなく、自分たちの力で出来ることを考えることでしたが、期待以上の成果でした。今後の地域活動に活かして頂ければと思います。今後も本校学生と地域との連携を願っています。

最後に、河内長野市は高齢化の進んでいる街だとよく言われますが、様々な経験や知識を有する高齢者こそ大きな財産であることを、この活動を通じて痛感しました。 

壇上で総評を語る 青木先生