河内長野市民大学 平成26年度第2回くろまろ塾学位授与式
くろまろ塾特別企画講座 私だけのワンダフル河内長野
平成26年11月14日(金)10:00~12:00、「キックス」にて、
「くろまろ塾学位授与式」ならびに「特別企画講座」が開催されました。その一部をご紹介します。
 

 

学位授与式
写真は市民博士授与

 会場全景 芝田市長挨拶(学長) 
 学位を授与された皆様、おめでとうございます。くろまろ塾も受講が2万人を超え、生涯学習の街、「河内長野」の証明です。今年は市政60年、高向玄理(たかむこのくろまろ) が唐の長安で亡くなって、1360年目でもあります。この記念すべき年に11月29日、「奥河内くろまろの郷」がオープンします。国づくりに貢献した高向玄理に習い、塾生の皆様も塾で学んだ事を地域活動に活かして頂きたい。
 
 学位授与 大原市議会議長挨拶
 本日、学位を受けられた皆様、おめでとうございます。600単位、400単位、200単位を取得されたことは、並大抵でない努力の賜物だと思います。学ぶという事は、人を生き生きさせ、若さを保つ秘訣だと思います。生涯学習は生涯青春だと思います。これからも学んだ事を多くの方々と共有し、地域活動に活かして頂く事を願っております。 
 
     学位を授与された方々(敬称省略) 
〇くろまろ塾市民博士(600単位取得)2名
 
  中野 正明  黒川 陞
〇くろまろ塾市民修士(400単位取得)6名
   
岡本 政樹  山本 昌徳  今川 英一  長尾 保
   島 洋子   澤農 進

〇くろまろ塾市民学士(200単位取得)9名
   
潮見 勲  中本 又一  北之橋 貴美枝  石黒 信博
   稲田 宣昭  松江 保  吉田 保雄  中村 詔次
   水流 陽子
学長挨拶 黒川 陞氏挨拶(塾生代表) 
 本日の学位授与代表として、一言ご挨拶します。平成19年に65歳で退職、「退職後は目標を持ち、社会に役立つことをしなさい」と、先輩からアドバイスを受け、自治会、老人会、子ども見守り隊、自主防災組織協力隊などの活動をしています。くろまろ塾では学ぶ事の大切さを再認識し、学んだことを地域で活かすため、今後も塾生を続けます。くろまろ塾でお世話になった方々に御礼申し上げます。
本日は有難うございました。
 




 特別企画講座
私だけのワンダフル河内長野
くろまろ塾では、第4回学位授与式に合わせて、河内長野市のスポットや草花、グルメ、人物、文化など、自分だけが知っている素敵なまちの情報を募集いたしました。
今回は6名の応募者の方にご出演をお願いいたしました。 (掲載は発表順です。)

「歴史、文化の香り漂う小路!」 村上 靖毅さん      ② 「烏帽子形公園プールの夏」  竹井 平次さん  
  私の自慢の小路は、金剛寺の駐車場から金剛寺楼門までの天野川沿いの小路です。河内長野市は文化財、 自然に恵まれた街です。この小路には、その全てが濃縮しているように思えます。春には天野川に垂れこむように咲く桜、秋には白壁との対比も鮮やかな秋真っ盛りの紅葉が楽しめます。訪れる人を圧倒するようなケバケバしさもなく、それでいて、金剛寺本坊、摩尼院などの歴史豊かな寺院が建ち並んでいます。歴史、文化の香り漂う、どこか京にも似た小路を紹介させて頂きました。
歴史、文化財を支える静かな佇まいを是非ともお楽しみ願います。
 
  雨が降ると烏帽子形公園プールの通路、ロッカー室は水浸しとなり、トイレも汲取り式とロートル施設ですが、縦25m、横14m、水深1mのプールと10m、水深25cmの円形幼児プールがあります。監視員を始めた頃、おじいさんに毎日に連れて来られていた若鮎のような女児を「アユちゃん」と呼んでいました。小学生になってからは、毎年のプール最終日に「ありがとうございました」と手紙をくれました。そのアユちゃんも今は5年生です。監視員は警備研修、救命講習を終了したベテランです。烏帽子形公園プールは、幼児、子ども、高齢者が安心して楽しめる市民のプールです。 
     
夏の昼下がり、烏帽子形公園から聞こえてくるクマゼミの鳴声に一首: 

 クマゼミに
  負けじとひびく 子らの声
   烏帽子の森の 水の輝き

          

③「古民家と棚田の美しき景観”島ノ谷”」 阪本 實男さん       ④「バラ園でカフェ」 中西 和美さん   


 
昔話に出て来るような山里の景観、当市にもこのような山里があったのかと驚きです。高野線天見駅で下車、蟹井神社前の谷沿いに30分、谷間に集落”島ノ谷”が開けます。棚田に加え、入母屋屋根、大和棟など色々な屋根の古民家群、切妻屋根の土蔵、眺めていて飽きることがありません。訪れた折、棚田には黄金に輝く稲穂が実り、その上を赤とんぼが舞い、畔に彼岸花と豊かな表情を作り出していました。山里は秋の訪れが早く、のどかな山里が1年で最も忙しい時節を迎える前の訪問でした。 
 
花の文化園のバラ園では、約350品種、1500株の花が楽しめます。春、秋の「バラ園でカフェ」オープンの頃をご紹介します。先ず、お菓子を出そうと、洋菓子屋さんと色々試作・試食を重ね、最後は地元産の果物に決まり、春はいちご、秋は柿のロールケーキになりました。カフェはバラを身近に楽しんで貰えるオープン式としました。初回、ロールケーキは取り敢えず50個用意しましたが、直ぐに完売、驚きました。現在の100個も昼過ぎに完売です。これからも皆様にバラ園を楽しんで頂けるよう、ボランティアで力を合わせてやっていこうと思っています。 
       

 「岩湧山の行者の滝」 東尾 肇さん      ⑥「南天苑の桜」  北之橋 貴美枝さん  

 
今日は俳句について、お話しさせて頂きます。俳句は五・七・五の三句一七音が定型、季語を含む事を原則とします。俳句はどんどん浮かんでくるものではありません。私も8年になりますが、1年で20句出来たり、3ヶ月でわずか4句のこともあります。やはり、岩湧山のようなところでは、俳句が自然と浮んできます。春にはユリの花、小鳥のさえづり、新緑の若葉を楽しみ、秋には柔らかな風に揺れるススキの銀色の穂に心が癒されます。今後も、一句吟行(和歌・俳句を作るために、史跡・自然を巡ること)を続けたいと思います。    私はこの河内長野の山紫水明の良き所に生まれ育ち、七十余年、楽しく過ごして来ました。今日は皆様に南天苑を知って頂きたいと思います。南天苑の本館は、昭和10年に堺大浜潮湯別館を移築したものです。設計者は東京駅、日銀本店、中之島中央公会堂などを設計した辰野金吾氏で、建物は国の有形文化財になっています。奈良ホテルと並ぶほどの建物です。桜の間から拝見する庭園の桜がまた見事です。南天苑の南天は「難を転じる縁起の木」のことです。皆様も是非訪問されることをお勧めします。 
 
行者の滝でホトトギスがしきりと鳴くのを聴き、一句;

 愛求め ひたすらに鳴く
        ホトトギス
春の訪れにもう一句;
 日のさして
  つくし待ちかね 顔を出し