くろまろ塾開校3周年を記念して、中岡 亜希さんを講師に迎え、特別講演会が6月27日(金)10時〜12時キックスにて開催されました。講演会に先立ち、塾生への学位記授与式が行われました。

 

学位記授与式



学位記授与式
(写真は市民博士の授与

芝田市長(くろまろ塾学長)挨拶
くろまろ塾は開校3年を経過、塾生は1,200名、講座受講者が延べ2万人を超えるまでに育っている事に感謝を述べられ、くろまろ塾が自然と文化遺産に恵まれた河内長野市の街づくりにさらに寄与することを願う言葉で挨拶を結ばれた

大原市議会議長挨拶
くろまろ塾繁栄のお祝いの言葉に続き、市議会で議会聴講のくろまろ塾が開講した事を紹介、市民に関心を持って貰うべく努めると述べられた。くろまろ塾で得られた知識、経験が市民の間で共有化される事に期待していると締め括られた。
  学位記を授与された方々(敬称略)

くろまろ塾市民博士(600単位習得)

 
東尾 肇  竹井 平治 佐々木紀子
  宮井 一行 土井 美長 田中 旬子
  永田 英夫 北野 朱實
くろまろ塾市民修士(400単位習得)
 
木目 修  神橋 壽  中島 將光
くろまろ塾市民学士(200単位習得)
 
上原 正秀 片瀬 雅弘 児玉 能子
  古田 幸雄 澤農 政子 大久保悦夫
  齊藤 正博 吉村 光生 岡本 政樹  

学生代表挨拶
東尾氏(市民博士
健康のための金剛登山に加えて、くろまろ塾に参加するようになり、素晴らしい講演者、多くの新しい仲間から、「今後に生きる力」、「純粋に学ぶ楽しさ」を学んだと熱っぽく語られた。最後に、「あなたの心に芽生えた花は、必ず素敵な花を咲かせます」と結ばれたのが印象的でした。
特別講演会  講 師 ; 中岡 亜希さん   
 講師プロフィール:
 
元日航のフライト・アテンダントをされていて、現在は筋肉の希少難病と闘いながら、車椅子でプロスキヤーの三浦雄一郎氏らと富士登山を果たされる等、いのちを輝かせながら、広く活動されています。
 本講演会では、
「生きるということ」をテーマに、ご本人の体験を通じての貴重なお話しを聴かせて頂きました。講演の一部をご紹介します。

 私が「遠位型ミオパチー」という筋肉の希少難病に罹ったのは、12年前の25歳の時です。有効な治療薬、治療法がなく、医師にも十分な知識がありませんでした。次第に手足の力が弱り、日常の事が難しくなり、やがて動けなくなるのかと自己の殻に閉じこもった時期もありました。難病と希少難病は異なります。希少難病は患者数、専門医が少なく、病名を特定するのも難しいのです。患者数が少ないと、治療薬開発も進まず、患者ー研究者ー行政の接点も少なく、患者間の繋がりも育ちません。患者には、行き場のない状態です。
 希少難病問題だけでなく、他にもたくさん存在するマイノリティな社会問題を民間の力で支えていくため、また誰もが安心して楽しく一緒に生きていける、そんなユニバーサルな社会の実現を目指して、「Universal Field」を仲間と立ち上げました。
 欧米の状況を知るべく旅しました。ドイツの展示場で写真の車椅子
(フランス製)を見つけ、その後、購入しました。実は、この車椅子に乗って、河内長野の岩湧山を登りました(会場に親しみのどよめきが!)。冬山、砂漠、水の中も使用可能です。また、カナダは障がい者も健常者も一緒に楽しむのが当たり前という社会でした。魅惑的なオーロラにも心が癒されました。
 現在は、病気になった自分だからこそ社会貢献できる何かがないかと冷静に考えられるようになりました。周りの人のお陰だと感謝しています。身体が不自由になっても、心まで不自由になりたくない。今の私でもきっと昔のようにだれかの翼になれると信じて私はこれから生きてゆきたいと思っています。 
 今日はお招き頂き、有難うございました。

 

中岡 亜希さんと講演会場


 三輪の車椅子とオーロラ

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