「象のいない動物園」:戦争の激しくなった昭和18年、動物たちが動物園から逃げ出したら大変ということで多くの動物が殺されました。上野動物園の歴史上野動物園の歴史の中で、戦争のために動物を殺すということはもっとも大変な事件であったとともに、平和こそ動物園に必要であるという証しともなっている事件です。
「猫はいきている(人形劇):戦争はもう長いことつづいていた、いつ終わるともしれないそんな夜、B29の悪魔のような火が地上をなめつくした。昌男の家では、赤ん坊のケイ子と妹の光代を抱えて、お母さんが外へ飛び出した。でも、3人はその場に立ちすくんでしまった。右も左も、真赤な火柱がゴーゴーと立ちのぼりあたり一面に火の粉が降りそそいでいる。大空襲がとうとうやってきた。昌男の家の床下に住んでいたのら猫の親子にも、えんりょなくB29は襲いかかってくる。 |