取材後記

 会場には地球温暖化防止のための、市役所・市民ボランティア団体・市内の企業・商工関連の出展ブースがあり、市役所としての取り組み、ボランティア団体としての取り組み、市民生活における省エネをサポートする企業や商工会の取り組みなどが見られ、温暖化対策のヒントが得られるイベントであった。また、もったいない広場では、各家庭における温暖化防止に繋がる、身近な発表が熱心に行われていました。
 地球温暖化防止の流行語の1つ「もったいない」を本フォーラムの今回のテーマにされたことは、時流にあったものと思います。

 かつて、子どものときから祖父母や父母から常に言い聞かされてきた「ものを粗末にするな」「もったいない」「我が国は資源の少ない国」という言葉の真意を、呼び起こそうではありませんか。
 
 高度成長社会・大量消費社会・列島改造で大きく変化した自然環境などで快適な生活空間を享受している社会は、実は大量なエネルギー消費社会でもあります。視点を変えると地球の資源を大量に食いつぶす社会でもあります。このような社会の営みは、あの「世界がもし100人の村だったら」の著者・池田香代子さんふうに言いますと、地球規模でみるとほんの一部の人達が享受しているに過ぎません。一部の人達のために、全世界の生物が生きている地球環境を破壊していいのでしょうか。
 人は、一旦、快適な生活に慣れてしまうと、楽な方へと流れてしまうのが人情です。ここからの脱却を図るには並大抵でないと思われます。そこは、主役である国民が、“think globally”の視野に立った良識ある行動を期待するところです(実子)。