〜伝えたい!平和といのちの大切さ〜
編集後記

●映画「あした天気になーれ」の感想
 私自身、1歳過ぎの昭和20年3月の場面から始まりました。この頃は、物心もついていなかったので、B29が、焼夷弾を雨あられの如く落下させ、辺り一面を焼け野が原にしてしまうという光景は、恥ずかしいことに、戦後60年経って、初めて、見ることになりました。改めて、戦争はしてはいけないことだと痛感しました。
 戦争で、親を失った子供達が、必死に生きようとする姿とそれを邪魔する大人達の理不尽さが目立ちました。命の尊さを伝えると共に、強く生きる子供達を描きつつ、二度と戦争が起こらないようにという願いが込められていたと思いました。
 また、駅前で、傷痍軍人が、働けない為にアコーディオンを弾いて物乞いしている場面がありましたが、私の記憶の中にも、近くの駅前で、同じような光景を何度となく見たというのがあり、その時、子供心にも何となく、戦争はしてはいけないことだと強く感じていたと思います。

●映画「あした天気になーれ」の感想
  1943年3月10日早朝から米国B29爆撃機で行われた、東京都民非戦闘員に対する無差別戦略爆撃の有様を子供向けにアニメーション映画化したものです。
 東京大空襲で一晩に10万人余の市民が爆撃で死亡し、数多くの子供達が家族を失い戦災孤児となりました、戦争で父母を失った子供達が今日の生活苦の為に希望を見失った大人のいじめに立ち向かい必死に強く生きる様子を描き、命の尊いことをつたえています。
 戦後61年を過ぎた今、空襲爆撃、戦争を体験した世代も戦争を語る人も、数少なくなりました。
 小学生、中学生の子供に「日本は侵略戦争を何故したの?」、「A級戦犯って?」と問われて返事に困る親達、親、子供共に悲惨な戦争の実態を直接に知りません。
 今も中東レバノンでイスラエル軍のベイルート爆撃は続き、ニュースは避難民、100万人、死者1,000人超、と伝え非戦闘員の一般市民が被害者です。
 私達が地球誕生から40余億年経て受け継いできた大切なかけがえのない命を守り、戦争を憎み平和、不戦の誓い、が込められと思いました。
 私達が、今世界に「戦争を憎み不戦の誓い」を伝えるべきではないでしょうか。

●展示会場について
 戦争当時のものが、いくつか展示されていた。出征の時の旗や千人針もあったが、今、丁度、NHKの朝ドラ「純情きらり」でも、同じ時期が取り扱われているので、それとも重なって、悲しさが余計に伝わってくるようであった。

●映画と展示を通して
 このような機会を与えていただき感謝します。一人でも多くの方にも見ていただき、戦争は、絶対にしない、親や友達は大切にするということが、拡がっていくことを期待しています。

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